同じ夢ばかり見る僕は 今日もまた2時間しか眠れない 胸の奥までベルが鳴るから たまには出掛けてみよう 僕の手に聖書はないから 公園で希望を空に祈る 衛生的な青すぎる空 そして遠すぎる僕 君と暑さのせい 僕の血は濃くなって ネジが回りだして とても泣きたくなる このまま眼を閉じ 空を昇り 願いもこえていく 光に埋もれるまでずっと眺めてて 鳴かないカラスの群れは まるで電線の五線譜で音譜みたい メロディーをなぞる僕を置いて 音もなく飛んでいく 言葉ならいくつも 胸につまってるけど 声にならないまま いつか あふれだして どこまでも高く昇りつめて 青より碧い中 真夏にあえぐ僕は潜り込んでいく 君と暑さのせい 僕の血は濃くなって ネジが回りだして とても泣きたくなる このまま眼を閉じ 空を昇り 願いもこえていく 光に埋もれながら離れていく 「そこから、、、ねぇ、まだ 僕の事が君に見えていますか?」 ほら 宇宙のはてまで すいこまれて やがて いつか 消えてく―――。 眼を開けた。 色あせた世界に僕はいた。 空を見た。希望はまた帰ってきた。