一団は海辺の街へ 荷馬車が畦道を越えて行く 鳥は歌う「偽りが愛なのさ いつか分かるよ」 皆は彼らを出迎えて 開演の合図を待っていた どこにもない 本当の嘘を探していた そして喧騒の中でふたりはひとつの計画を立てた 陽が沈む その前に さあ逃げ出すんだ 衝突を僕らは恐れて互いを騙し合うのさ まるで操られている様に サーカスはただ続いていく 頬に描いた涙すらも 今 信じてしまいそうなんだ ふたりは街を抜け出して 海辺で夕陽を眺めていた さざ波が言いかけた言葉を拐って運んで行く どこかで膨らむ期待を 嘴が突いて弾け飛んだ 鳥は歌う「偽りが愛なのさ いつか分かるよ」 真実が僕らを裂いても 繋ぐものがあるなら それを疑うことはしないで サーカスは終わることなく 誰もが踊らされているんだ 夢とも呼べない曲芸を 夜が街を覆っても サーカスはまだ続いている そして喧騒の中またひとり 目を覚まし 計画を立てた 日が昇るその前に それでも 衝突を僕らは重ねて 互いを許し合うのさ いつか張られた綱の向こうへ サーカスは僕らを残して 次の街へと向かうようだ 偽りのない愛情も 君となら見つけられるさ