枯れ木に花を咲かせ 艶の十五夜を彩る 飄に舞い踊る 現忘れ塵芥 幼子口遊んだ 「あそびましょ」 大きな鳥居の下 また待惚け 手を叩けど空の谺 名を呼べども凪のふわり 戯れるは宵の髄に 蟲の音誘う頃 枯れ木に花を咲かせ 艶の十五夜を彩る 飄に舞い踊る 現を忘れて 夢の終わりが来れば 独法師の始まり 白く焼かれて消えた 東の空に 後ろ指を指し笑う人 幼子は何時も面の無い人とかくれん ぼ 「あそびましょ」 一つ 二つ 三つ 四つ まだ見つからぬ 手を叩けど空の谺 名を呼べども凪のふわり 戯れるは宵の髄に 蟲の音誘う頃 東の空が赤く焼け爛れて 赤蜻蛉追い掛け飽きた頃… 「もういいかい?」 枯れ木に花を咲かせ 艶の十五夜を彩る 飄に舞い踊る 現を忘れて 夢の終わりが来れば 独法師の始まり 白く焼かれて消えた 東の空に手を振って 弾け飛ぶ塵芥 幼子口遊んだ 「あそびましょ」 大きな鳥居の下 また待惚け