懐かしむ記憶はないんだ 僕にはぜんぜん足りないんだ あなたとの思い出は 色あせてしまったから 悲しくはない辛くもない ただ、一緒にいてほしかった時に あなたはいなかった ただそれだけ まぶしい期待なんて 持つんじゃなかった そう思った そして後悔した 味のない最後の一口が あなたの顔も手の大きさも 話し声も匂いも ぜんぶぜんぶ もうここにはなにひとつないけれど おぼえている 離れたその手は もう繋げない ふりかえることのない背中を みつめて立ち尽くす それしかできなかった 写真にのこる あなたの笑顔 それをみつめるぼくの笑顔 もう重なることはないけど そこにはあったんだよな ぼくのはじめてをいくつ しっていますか?覚えてますか? やがて時はたち 大人になったよ 今なら言える 嫌いになったわけじゃないけど たまに苦しいのは あなたのせい 昔のことなのに いつまでも それでも世界にたった1人 あなたがいたからわたしがいる あの手とこの手は 離れてしまったけど あなたの顔も手のおおきさも 話し声も匂いもぜんぶぜんぶ もうここにはなにひとつないけれど おぼえている また会えなくてもそれでもいい 僕は今ここで歌ってるよ 思い出す、ときどき ほんの少しだけ