最初から分かっていたんだ 大体のことくらいは予想できていた このまますぐに老いぼれそうだ 電車はもう行っちまったんだ 階段をあと数段の所で 遠くなっていく赤紫を見送って 俺は坂を下りて行く ドンヘンリーの歌は今日も綺麗で この何も無いような夜の街に 溶けていくように響いていくから 誰もがそれに気付かない すぐ側を通り過ぎていく お前に何が出来るなんて言うなよ 草木を揺らす風になる歌がある 最初からわかっていたから 大体の事くらいは予想できていた 繰り返すわけにはいかないだろ 次の電車がもう着く頃だ 階段をあと数段の所で 思い出したんだ もう逃さないよ お前に何が出来るなんて言うなよ 草木を揺らす風になる歌がある