レイ・マンザレクの左手

歌詞

レイ・マンザレクの左手が 僕らを連れてってくれるのだ 春の真ん中へ、月面へ、 地獄の底へ、夏の浜辺へ レイ・マンザレクの指先は 決して止まらない道しるべ 友情を鍵盤に隠し持つ 知的で陽気なイカれたバッハ 町はかたく閉じていた 夜空はたたまれていた すべてが終わりかけた時 それは突然鳴り出した たったひとつの旋律で この世界を一変させた 闇の底から カラフルな 蝶々を出現させる レイ・マンザレクの左手は 光と闇をはう蜘蛛なのだ 天使と悪魔が交互にならぶ 32鍵のぶっとい奇術 町は止まりかけていた 青空の脅迫に満ちていた 味気ない凪の海に トリルの波動が広がった 嵐の中に走らせる 静かな殺人者を走らせる 太古の森へ続いている 誰も見たことがない景色 レイ・マンザレクの左手が 僕らを連れてってくれるのだ 熱帯の回廊へ、戦場へ、 穏やかで優しい雨の中へ 踊り出すトカゲ 弦の雨だれ 喋りはじめるシンバル お願いだいっそ その音楽の中に僕らを閉じ 込めてくれ レイ・マンザレクの指先は 決して終わらない レイトショウ 友情を鍵盤に隠し持つ 知的で陽気なイカれたバッハ