日課みたいなメッセージ 通いの道で 通わぬ指で 月冴ゆる薄明 君を探していた (息を切らしてさ) 光の種は街に連なって 潜んでいるんだから 僕らはそれを結ぶだけ (Tie up&turn up, then light up) 冬が始まるなら今だ 雪で飾るならこのタイミングだ 白息なんて見えないくらいに ほら近くに 寂れた街路樹の隙間で そっと編み込んだ毛糸みたいに 重ねた指に温もり 触れたはずのメッセージ 朝が来るまで 届かぬままで 指先の発明 夜を照らしてた (僕を焦らしてた) 悴んだ時を溶かすような 白息で僕の手も きっと溶けだしてしまうから (Tie up&turn up, then light up) 冬が始まるなら今だ 身を寄せあったこのタイミングだ 白息なんて見えないくらいに ほら近くに 解れたマフラーの隙間に すっと滑り込んだ君の匂いが できるだけ続きますように 溶けない魔法を 今のうちにかけて 温もりを閉じ込めるよ 恋が始まるなら今だ 他でもなくそう このタイミングだ 冬が始まるなら今だ 雪で飾るならこのタイミングだ 白息なんて見えないくらいに ほら近くで 22cmの隙間が 重ねて編んだ毛糸のように ほんの少しだけ暖かい 粉雪 白息 Ah