ぴちゃっと、雨が泣きだして きらっと、波が揺らぎだす 会いたくて、会いたくて… 流れていくような日々に身を任せ 沢山の終りに気づかないままで もう一生出逢うことのないときを すれ違う人のように やり過ごしていた 幻かな…大事な景色は ずっとずっと とどめておきたいのに こぼれていく 大事な景色が どこへゆくの?また逢えるの? いつの間にか消えた 輝きにとらわれ 跡を追う間に消えてく 今この瞬間 失うことに慣れすぎて 失ったことにも気づかずに 明日が来る 別れはいつも あのときの僕 大切なものでさえ わからなくなって わからなくなっていることすら 気づけない 「なくなってく」それだけが怖くて ずっとずっと 守っていたいけれど くずれていく 宝物の砂の城 永久にここにあるはずだったのに いつか消えるこの時 無になるその時 何を思うんだろう 誰を思うんだろう 素敵な世界だったと思えるかな その時すら未来を歩めないことを 嘆く 悲しい人に なりたくはない 明日は崩れたあの砂の城で 新しい大きな城を作ろう 崩れないように、いや、 崩れてもいい 何度でも作れば良い 手に届くくらいの なんでもない「普通」に目もくれず 届かない「普通」に手をのばす バカみたいだって笑ってよ 君のいない世界もいつものように 明日が来る そう、ちゃんと来る…明日が来る。 ぴちゃっと、雨が泣きだした…