日が経つごとに その場しのぎが上手くなってゆく ポケットには 砂利銭と使い終わったガム 俺はと言えば いつも通り臆病なままで 悴んだ手に 息吹きかけ地団駄踏んでる 嗚呼、いくつもの夜を越えてまで なんにも学ばぬ俺は 六畳間の寝室で 今日も妄想を書き連ねる 酔いが醒めれば いつも通りの朝が来ていて 積み上げたまま 読む気も失せた漫画睨みつけ 君が呼ぶなら 重い腰も動きそうだけど いつもの電車 爆破テロでも起きたらなって ロマンスカーに飛び乗り 君と二人で見知らぬ街へ でも無理だ余計なこと 考えてしまうから 大好きな気持ちが いつか萎んでゆくのが 怖くて俺は 六畳間の檻で 生きてることすら忘れて