揺れる露を辿って、 ジックリ歩を進めて、 見えない目を動かし、 ひっそり塩をかけられた。 わたしは 動けないマイマイ。 わたしは 家のないマイマイ。 人の噂も75日。 波も穏やかになった。 そんな そんなところへ スパイスぶち込む。 わたしは 盲目のマイマイ。 わたしは 足のないマイマイ。 少し寒い、日ざしは暖かい日の バスの窓から見える人たちは 忙しそうに歩いている。 バスの窓少し開いて、 そんなとき顔にかかる 鬱陶しい髪とか 気にならないくらい… 風のような人だ。 音に例えるならば、 情熱とはかけ離れた… 揺れる露を辿って、 ジックリ歩を進めて、 見えない目を動かし、 ひっそり塩をかけられた。 わたしは 動けないマイマイ。 わたしは 家のないマイマイ。 わたしは 盲目のマイマイ。 わたしは 足のないマイマイ。