水槽の中の 大きなクジラ たべきれないほどのイチゴパフェ 遠くで見ていた 大観覧車 深夜0時の 東京タワー そろそろ替え時の 小さなテレビ うたた寝しちゃった SF映画 何もつけてない 耳たぶの穴 しまい忘れて ぬるい 烏龍茶 まほろばフォトグラフ 笑ってたっけ 泣いてたっけ 見返して 思い出すのは 写ってないこと 写らないこと 何よりも大切だったものにかぎって ぜんぶピンボケしてる ぼくは キミに いつも へたくそだったな 前髪押さえてうつむく海辺 燃える夕焼け 二つの影 近すぎて白飛びした 横顔 眉間に皺寄せた寝顔 映されるのは好きじゃないキミと 変な顔ばかりするキミ まともに残ったふたりの写真 ぎこちない距離 へんな笑顔 まほろばフォトグラフ (いつだって まぶしかったな) 近くなって 遠くなって まほろばフォトグラフ (なぜだか さびしかったな) ぶれてたって 消せなかった 最後だけ振り返らなかった うしろ姿 目に焼きつけた 何よりも大切な瞬間にかぎって いつも目をつぶってた 見返して思い出すのは 写ってないこと 写らないこと 何よりも大切だったものにかぎって ぜんぶピンボケしてる ぼくはキミにいつも へたくそだったな (いつだってまぶしかったな なぜだかさびしかったな)
