いかに千晶 ぼくらもともに語りましょう 初夏の夕暮れ肩を組み ぼくはカタカタ下駄ならし きみもケタケタ笑いましょう ぼくらはともに二十一 初めて出会った日のように 淋しさ知らず知らされず 悲しさ知らず知らされず ふたりでケタケタ笑いましょう たとえばきみの目がうるみ 一番星の映るころ ぼくはこっそり風となり きみの涙を拭いましょう いかに千晶 ともに楽しく歌いましょう いかに千晶 ともに親しくすわりましょう たとえば農家の庭先で 縁台将棋にうち興じ 負けたひとりがパタパタと うちわで風を送りましょう きみはいつでもわざと負け ぼくはいつでも大いばり 蚊にかまれてもやせがまん ゲラゲラゲラと大笑い いかに千晶 ともに静かに歩きましょう きみの浴衣の袖とらえ ぼくはメルヘン語りましょう けれどもきみはよそ見して 螢ばっかり見ています いかに千晶 初夏の夕暮れ肩を組み 淋しさ知らず知らされず 悲しさ知らず知らされず ぼくらもともに語りましょう ふたりでともに笑いましょう Oh Oh