夕立が過ぎた 放課後の匂い 青くて高い空を 見上げた夏の終わり 残りわずかになった時間が 水のように流れてゆくばかり 指と指との間から 水のように流れてゆくばかり 夕焼けが照らす 開いたままの窓 渡り廊下に漏れる クラリネットの音色 ばいばいさよなら そっと声にして 消えてゆく思い出に 嘘をつく僕がいた あれだけ溜め込んでたのに 何故だろうね 言葉が出てこない 今がまさに、その時なのに 何故だろうね 言葉が出てこない 放り捨てられた 制服の上着 机に入れたままの 数学の参考書 ばいばいさよなら そっと声にして 消えてゆく思い出に 嘘をつく僕がいた 夕立が過ぎた 放課後の匂い 青くて高い空を 見上げた夏の終わり ばいばいさよなら そっと声にして 消えてゆく思い出に 嘘をつく僕がいた そして桜の花は散って 貴方の輪郭もぼやけて 記憶が穴だらけになって 癒えない傷がまた増えても 世の中の風に晒されて 都合良く削られていって 足早に駆けてく世界に 1人とり残されていても もうあの頃の顔のままで 笑えないかもしれないけど 土に還る日が来るまでは このブルースはなくさない なくさない なくさない