垂れるのは君の汗だ 夏影伸びる信号機 フレーム越しの淡い群像に 重ねた夏雲が青に響く 溶けたアイスが嫌いだ おぼろげな水彩の輪郭 駅のホーム、バス停、 アスファルトの匂い つぎはぎな匂いが鼻を凪いでいく 訳もなく眺める青天井 気紛れみたいな天気予報 泡沫の1ページに 思いを馳せてる 揺らいだって心はいつも側で ただ終わりを告げるには早すぎて 願っても遅いのに君は晴れ まだ夜が明ける前に 垂れ流された ラジオの電波に乗っかって 海の見える街に行けたらいいね 継ぎはぎな嘘もだらけた夏の午後も 空蝉が青に響く 垂れ流したラジオの電波 片足を見つめる木漏れ日 放射状に瞬く色彩に 重ねた空蝉が青に響く 山吹色に染まる車窓 花火に遮られた喧騒 束の間の風が君を攫ってく なお続く色彩の雑踏 下る坂道の途中にも 指の隙間から覗けた夏の影 君を待つ 夜が明ける 君を探す 夏がもう終わる 眠りゆく歓声 窓際の造形 拙い言葉を纏う交差点 迫り来る閑静 泡沫の1ページになってく 揺らいだって心はいつも側で ただ終わりを告げるには早すぎて 願っても遅いのに君は晴れ まだ夜が明ける前に 忘れられない日々もそこに 実らなかった恋もあの場所に 全て置いて来たってもう取り 返すことはもうできなくて ただ終わりが来ればまた始まる 過ぎ去ってもだってもう群青が 蔓延る