浅い眠り 呆けた眼 午前2時 ぽつり 暗い部屋 独り 泣いた 膝抱えた椅子の上 齧る爪 ささくれて荒れた指を切った 窓の外 ふと手招いている悪魔 「オニサンコチラ テノナルホウヘ」 心地よい声に乗せられたら最期 「もう二度と 還ることはできないぞ」 「知らぬ存ぜぬなど通用しない 未来もない 救いもない 此処に意味なんてないさ」 ところでそこの君は誰? ジリジリドク 胸の鼓動と雑音に埋もれゆく世界で 溺れ沈む 脳と影 ジクジクドク 毒々と脈を打つ 夢の花は咲いた 底には何も残らないように 吸い尽くしたい 窓の外 ほくそ笑んでいる悪魔 「オニサンコチラ テノナルホウヘ」 人の苦しむ姿 嘲笑うような顔をして何を 期待しているの そんなことは知ったことじゃないが もう何もかもがどうでもいい これで終いさ ジリジリドク 胸の鼓動と雑音に埋もれゆく世界で 溺れ沈む 脳と影 ジクジクドク 毒々と脈を打つ 夢の花は咲いた 底には何も残らないように さぁドロドロに溶け合って 混ざり合って ひとつになりましょう 脳髄から伝う景色が足の先まで 全てを満たすのさ チクチクタク 進みゆく時間の中 夢の花は枯れていた チクチクタク 一人だけ何処にも進めない ここまでみたいだ 「ばいばい」 ジリジリドク 胸の鼓動と雑音に埋もれゆく世界で 溺れ沈む 脳と影 ジクジクドク 毒々と脈を打つ 首の筋を裂いた 窓辺に一輪 花が咲いていた さぁドロドロに溶け合って 混ざり合って ひとつになりましょう 脳髄から伝う景色で満たされた杯を 飲み乾すのさ 吸い尽くしたい 愛し尽くしたい