僕は郭公だったんだ 見えない刃物にいつも 独り怯えて生きてきたんだ 存在しない巣の夢ばかり ずっと見ていたんだ 幸せになれる前に 林檎は少し傷んでしまった 硝子の靴のあの子は あんなに楽しそうなのに 傷を負って初めて その痛みを知るんだ 巣の上を鳥が1羽 2羽 僕は郭公だったんだ 君はそうじゃなきゃいいな そんな勝手な祈りも 忘れてくれたらいいな 歪んで壊れて それでも歩いて ここにいるよと 泣いて叫んだ 誰かを傷つけないと 自分の居場所手に入らなくて ランプを持ったあの子は あんなに輝いてたのに 何も見えなくなって 茨で腕を切った 青いミントが1枚 2枚 僕が郭公じゃなければ 誰かを落とさなくても 生きていけたんだろうか 汚れた翼を見てた 歩いて歩いて 歪んで壊れて 痛みに震えて 傷を撫でた 焼き切れた頭の痛みで 動けなくなったとしても 僕が郭公だとしても 傍にいてくれたらいいな 叶わないのなら君が 幸せであったらいいな 歪んで壊れて それでも歩いて 最期に何を 見るだろう 僕が郭公だったなら 忘れてくれたらいいな
