茹だる夏 乾く喉 起き上がるには億劫で 青い空 腐る水 微睡も暑さに溶けた この街は砂漠だと 上手いこと言う奴がいて 行き摺りの思い出も 砂で風化していった 1、2、3 指折り数えて待っていた 心に大きな穴開けて 残らず埋めて欲しいんだ 余物の土塊で なんでもない様な思い出も 黒いゴミ袋に包んでさ どーか海にでも捨ててくれ その手で消してくれ 転んでは追いかけて 掴み損ねた手が揺れて 煌煌の星空も 霞んで見えなくなった 1、2、3 指折り数えて待っていた この穴が埋まると信じて 太陽を追う向日葵の 首の痛みが残った なんでもない様な生き様が 貴方に見初められないのなら どーか残らず燃やしてくれ あの太陽の様に なんでもない様な手の中に せめてと望んでも駄目ならば どーかこのまま死なせてくれ 夏の日差しの中 なんでもない様な生き様も 砂漠の大地に埋めてしまえ ここにはもう何もないよ いっそ忘れてくれ その手で消してくれ