この街にも夏至は近い 昨日の雨は夢みたい 湿った風 窓にふわり 好きだった この匂い 電気つけず部屋に一人 角に踊る白い木漏れ日 口走る新しいメロディ 柔らかな 昼さがり 空を渡る飛行機雲 さてこれから何をしよう 歩き慣れたこの町でも 新しいことに出会うだろ 味気のしないあの日々も 何か教えていたのだろう 弾み出していた足音 ここから進んでいけ 今 街の狭間 耳すませば きっと何かが聞こえる 今 日差しの中 目を閉じれば きっと何かが見つかる はずさ 用もないけど街をふらり 遠い彼方の月曜日 今日はとても気分がいい 青く揺れる 並木道 あの日に捨てたはずの物 なのに今は静かな希望 こうやってはまた次の ページはめくられるのだろう 今日は久々にあの道の 先通って家へ帰ろう どうか覚めずににいてくれよ このまま進んでゆけ 今 街の狭間 そっと囁けば きっと何かが変わる 今 日差しの中 手を伸ばせば きっと何かに届く 今 街の狭間 耳すませば きっと何かが聞こえる 今 日差しの中 目を閉じれば きっと何かが見つかる はずさ