気づけばとうに深夜4時をまわって 果てしない夜が終わりを迎える 平等に降り注いだ朝の光が 部屋を照らし出す頃 鳥の声とおやすみ 夢で逢えたら そんな影はもういない 白く染まる 霧の中に埋もれていってさ 大丈夫 大丈夫 魔法の言葉 痛みに 気づかないフリはお手の物です 思い出は振り返ればいつも綺麗で そりゃもう額に入れて 飾っておきたいくらいに なんて馬鹿みたいな嘘で 冗談めかして 記憶の中の君にズタズタにされてく 何度も 何度も 縋るように呼んでも 回る換気扇の音が 耳にこびりついてさ 大丈夫 大丈夫 魔法の言葉 忘れた 痛みさえ 温もりさえ 思い出してしまう まだ 少しだけあの夜の中で 泳がせて 笑わない飲食店 いつも切らしたティラミス こんな日もあるさで笑い飛ばせたら 雨上がりの公園 水たまりに映った 青すぎる空にそっと溶けていけたら 全部君のせいだ。 なんてひどい八つ当たり そんな風に思ってきっと 楽になりたいだけ 大丈夫 大丈夫 魔法の言葉 ヘラヘラ笑って誤魔化しておくから 寝ても覚めても満たされなくて 鏡の中で眠たそうにこちらを 見ている 空っぽな中身を 見透かされないように 着飾らないともう誰にも会えないや 特別になれなかったあんな夜にも 無常に太陽は朝を告げていく 大丈夫 大丈夫 そう言い聞かせて 何度夜を越えたんだろう 甘くない 気持ちさえ 孤独さえ 拾い集めてしまうから 少しだけ この夜の中に潜ませて 忘れた 痛みさえ 温もりさえ 思い出してしまう まだ 少しだけあの夜の中で 泳がせて 気づけばとうに深夜4時をまわって 果てしない夜が終わりを迎える 何度も 何度も 縋るように呼んでも 回る換気扇の音が 耳にこびりついてさ 特別になれなかったあんな夜にも 無常に太陽は朝を告げていく 大丈夫 大丈夫 魔法の言葉 何度も夜を越えたんだよ