流れていく街並みに 過去を照らし合わせ 幾何学的に点滅する人混みを ただかき分け 誰かに似た面影 無意識に探してしまって 叶わない夢の尻尾をまだ追い駆けて 指先の溜息を吸い込んで 夕景に寂しさを溶かそう 昨日の涙を綺麗事で片付けて 今は少し忘れよう 簡単に忘れられるなら それはそれで少し悲しくて こんなに思い返してしまうのは それだけあなたを愛していたから 目蓋の裏側に映る僕は まだ幸せを願っていて 明日も変わらず涙を流すのだろう あなたを想いながら 指先の溜息を吸い込んで 最後の言葉に手を伸ばそう 想い出は美しいまま 過去に飾り付けて 変わるために告げるよ 「さよなら」を