やっと全てが終わったと 言ったその横顔を見て 笑顔が戻った気がしていた僕は 君に何を言えるのだろうか 人間の世界は時に残酷で 厳しいものだと分かっていても 例えば誰かの背中押す事で 存在証明をした 人々が行き交う白黒の交差点 青になっても渡れない歩道 僕は必要とされているかい? ああ 今 手放せたなら 小さい夢が リュックサックに まだ残っているけれど ああ 今 この世界の端っこに立っている こんなちっぽけな僕の存在を 忘れないでいてくれる君がいるから ふいに日々は 変わって行くんだろうな 守りたいものが増える度に 逃げたい気持ちを隠すように くたびれた靴紐、結び直して ふと立ち止まり必死に走って来た 絡み合うリボンの色が違っていても 僕は気づいていけるだろうか? 声なきものの小さな声に ああ 今 解けるのなら がんじがらめに縛り付けていた 僕自身のことを ああ もう 自由に歩いてみていいよね? 「大丈夫だよ、行けばいいよ」 そんな声がしている 次の誰かの幸せを願うその花は やさしい風に吹かれながら笑う 未来で君に 受け取って貰えますように