生きている 淀みがリズム 風が肩に休み 器だけ止まる 半秒後 何か山びこする 声変わりして わたしに会いにくる 正体はついに姿を見せず 言付けたらしい 数え方と 暗闇でなら 目瞑ったままで踊れることの清さを 半周差 遠く先を駆けてくのは おれの背中らしい 吐いた息 行方を追い 目線と湯気を散らし 一体何に怯えてる 正体は常に 孤独のそばへ訪れるらしい 踏み抜いた床の音 立てた足元で 跳ね回って 時計もずれ 日も明け たり暮れたりして 最後はいつも 誰のことも許してもくれて 稜線の緋色のような明かりが 落ちたら見えるそこに