見晴かす大地は黄金色に染まって 草木もさんざめく 秋の日 丘の上 この場所に来たのに誰もいなくて 泣きたくなりながら汽車を待つ 泥だらけの道が何処までも続いてる 明日は何度目の雨の日になるだろう 予報欄を照らす雲の切れ間 いつまでも大人になれやしなくて 怖いものは増えてなんだか嫌だな 当たり前すぎない? やる前に期待 山間の陽があまりにも萎んで見えた 色んなことが馬鹿らしくなり笑えた 夢を見て以来 行き先は見ない 黒塗りの機械 悲鳴上げ 響いた汽笛 座席は軋み 珈琲はまだ温かい この場所に産まれて 今も1人で 亡骸になるまで果てまで行く 桃源郷になるならば何処でもいい 郷風に吹かれて 今日は寒い