水面

歌詞

一つ、多数が正義だという事 二つ、それが正解だという事 三つ、 好ましく無いものは排斥する事 四つ、そしてそれを排除する事 メディアによって都合よく切り 取られた不確かな情報に 不安と恐怖を覚えた個人は 集団の中に帰属する様になる 臭い物に蓋をして ブラックボックスと化した 社会の中で 各々の正義が膨張し承認欲求が 生まれてくる そしてその感情は、怒りに変わる 僕は僕であり君は君であり その主語は私達ではない 不安と恐怖で固まったセクトは 同調圧力で膨張する 独りでは言えないあの事も 主語が増えれば容易く言える 分かり合い許し合う事はしない 共存出来ない不寛容な世界 倫理や道徳を語るなら 教師や牧師にでもなれよ 誰も彼もが悪意を持たずに 強要するからタチが悪い 矢面に立てば雨風を受ける それを知ってて屋根に隠れる 不謹慎と不適切の金槌で 出る杭だけを打ち続けた まるで水面に広がる波紋の様に 一瞬の熱を経て感情は風化していく 一歩下がれば滑稽な言動 堂々巡り火を受けぬよう 寄って集って来て見て触って 飽きたら次の的探して 撒き散らされるのは不満で 心はいつだって不安定 誰かれ構わずただ出る杭だけを叩き 続けた 一般論も主観もいらない マイノリティでもそれで構わない 君は君で僕は僕で それ以外誰にもなれない 一般論も主観もいらない マイノリティでもそれで構わない 君は君で僕は僕で それ以上も以下にもなれない 他人の才能を妬んで粗探しをしては たった一度の小さなミスを 穿りまわして 恰も自分が正義だと言わんばかりに 怒りを煽り、拡散、増幅させる 肯定される事で満たされる 欲求の繰り返しで 自分の正義は世間の正解を 探す様になり それは自分自身への戒となり 不寛容社会に生きる 考えない葦となった 僕は僕であり、君は君であり、 間違っても他の誰にもなれない 僕は僕らしく、君は君らしく、 解釈はそれぞれ共感しなくてもいい 何が正義とか、 誰かの話なんてどうでもいい 私達でもあなた達でもない、 僕と君で ここで未来の話をしよう ここで明日の話をしよう