朝露きらめいて みどり葉が揺れる 消し色にぼやけて 木立ちがざわめく 輝く陽だまりに 手のひらかざせば 絹糸の細さで 風がすりぬける 言葉を失くし 漂い続けてた 疲れた横顔を やさしく陽が染める このままで 今はただ 静けさを ささやかに 感じたいの 生きてゆくことさえ 哀しく思えた 味気ない月日が 思い出に変わる 知らずにほころびた 心のはぎれを 一針一針と 繕ってゆくの 行き先のない 愛をもてあまして 夜のしじまの中 置き去りにしてきたわ もう何も 言わないで 遠くへと 夢を見つづけさせてね もう何も 言わないで 遠くへと 夢を見つづけさせてね