泡立って飛び散った日々 穿った目をうかがって 消えかけてる水色 静まって波打った まだ高い空水飛沫 長引く熱に 割り切って留まった 冷えた部屋溶けない氷 知らない味飲み干す 苛立ってとまどった 細かい棘が抜けなくて あてなく歩く デパ地下にあふれる希望 春巻きの香り耐え難い もう夕飯の時刻まだ帰らない 気になって飛び込んだ 日々のその谷間で 乗り逃したニューウェーブ 気づかないまま息も忘れて 果てに遠ざかる 割り込んで滞った その日暮らしでよかったけど 見えないものがあるの? 締め切って留まった あなたの吐息逃げていく 開く窓から 子どもじみたバラエティ 横目にマカロニ茹でるまだ土曜日 まだ痛いの親知らず 地下鉄吹き抜ける風 すれ違う香り わからない 目的地まではまだきっと遠く 気になって飛び込んだ 濃い青の深さに 後悔などもうないの 気づかないように息を潜めて 遠ざかる影を追いかける 飛び散った日々のその合間に 塗り直した透明の 上に重ねる新しい色 近くなる影をすり抜けて