知らない街の音に耳を澄ませ 夜の風がそっと日々を掠め取っては 気のないふりで背を向けた箱庭に 君だけの温度がただ確かにあった ♪ 行き先はもう照らせないサテライト 辿った道のりに輝きを求めて 飲み干したはずのガラス瓶の底 傾けて零した一滴 真夜中を走る自転車 どこへも行けないまま 手を伸ばした 一等星が光る夢を見た体 今でも君に会いたいと漂っては 浮かんでいる 消えない光がずっと側にあること まだ憶えていて きっと交わることなどない道だから 僕らは夢の中だって 引かれ合うことはない それでもいつか、君が独りの夜を 灯す光になれたなら ♪ 冷めないまま熱を帯びた アスファルト 見上げた星空は輝きを増すようで 瞬きの合間に揺れた心ごと 届けてしまえたなら 星を飲み込んで 君の宇宙まで 誰かの為に選んだポーズを いつまでもポケットの中隠し 持ってる そうして手にした 空っぽの温もりさえ 愛しくなるよ 癒えないままだよ 一等星が光る夢を見た体 今でも君に会いたいと漂っては 浮かんでいる 消えない光がずっと側にあること また思い出して きっと近づくと壊れてしまう 距離だから 僕らは夢の中だって 引かれ合うことはない それでもいつか、その瞳の奥を 灯す光になれたなら ♪