呼吸ひとつぶんの差で

歌詞

十年分の季節 置き去りにして あの日から 止まってた僕の時間 病室の光が 怖くて仕方なくて また誰か失うなら いらないと思ってた でも夜は長くて 寂しさはずるいね 「平気だよ」って嘘ばかり 僕は上手くなる 笑い合える人が欲しかった 尊敬できる そんなキミに 出会った瞬間 胸が騒いだ 怖いはずの恋が 少しだけ 「また信じてもいいかも」って 呟いた僕がいたんだ 画面越しの言葉しか 知らないはずなのに どうしてこんなに 近く感じるんだろう 会ったこともないのに 涙が溢れそうで 君の声を探す夜が 増えてゆくんだ 「元気?」って短いメッセージ それだけで救われる 心は勝手すぎて また怖くなるのに いつか君が 大切になったら その時 僕はどうするんだろう また失う日が来るかもしれない その恐怖で 足がすくむけど 「今度は逃げたくない」って 僕の奥で誰かが泣いている 優しいだけじゃ 愛せない 優しいだけじゃ 守れない そんなこと 知っているのに もう一度だけ 光が欲しいんだ 笑い合える日々が 欲しくなった 僕を諦めきれないまま 寂しさも 痛みも連れて それでも進みたいと思う まだ知らないキミと いつか 同じ景色を見たいんだ まだ知らない光を 信じたいんだ