白いワンピースよ そんなに彼女を 引き立てないでくれないか Tシャツ短パン姿で 隣を歩いていいのだろうか まいったな 話のネタも出し尽くして 無言の合間を蝉が繋ぐ 横顔に見惚れて時間(とき)が止まる あの入道雲をかき分けて 二人きりになれたなら もう何もかも脱ぎ捨てて 吸い込まれるよう 海へ走ろう あぁ君はずるいよ どこまでも 僕は弱いよ どこまでも 今日こそ手を握るんだ ソフトクリームが溶ける前に 寄せては返すあの白波みたいに 届きそうで届かない君 もしも予言者がいるなら 物語の結末をこっそり教えてくれ 「片想いのままでもいいや」 なんて白々しい嘘さ 半分諦めているのを 認めたくないだけ 真珠色に光る貝殻が 無数に散らばる砂浜で 個性も輝きもない僕が どうしたら君に拾われるだろう 君の好みに合わせた髪も 潮風に吹かれ跡形も無い 笑っちゃうよ 少し汗ばむ君は眩しくて遠かった このまま太陽が寝静まったら せっかく夏が僕にくれた この夢も熱もさめてしまうから あの入道雲をかき分けて 二人きりになれたなら もう何もかも脱ぎ捨てて 吸い込まれるよう 海へ走ろう あぁ君はずるいよ どこまでも 僕は弱いよ どこまでも 強引にでも手を握るんだ ソフトクリームが溶ける前に