「生きたい」 なんて夢見ていられるだけ まだ人のようだったでしょうか 脳が焼けるのが怖くて今日も 死に損なっていた 薄い塩と木と 血の匂いの香る暗い部屋 塞ぎ込んで咳きこんでいた 夕凪に沈んで深く漂うように 苦しさに包まれた私の心のドアを 開けた ランタンの暖かな光は優しく 微笑んでいて 貴方のような愛になりたくて なりたくてただ歌う 荒んだ歌声もいつか 人のようになれるように、 不可能でも信じて 信じている 「知りたい」 なんて思えてしまえるまで 私は縋っているのでしょうが どうかそれが間違いじゃないと 問いただして欲しい 淀む水彩と貴方の白い砂が混じって 溶け合えたら 同じになれたら 痛みも不幸も消せるのに 夕凪に沈んで深く漂うように ステップ踏んで踊りましょう 貴方のように上手く踊れないのは、 私の足に絡みついた黒い蛇が噛み 付くから だけど私愛を知りたくて 知りたくてただ踊る 下手くそな言葉もいつか貴方には 伝うように 不可能ではないと 信じている2人の世界は潮風に乗り ドアを蹴破る男は蒼い眼で睨む 私はただアノ人と 一緒にいたいだけなのに 黒い蛇に身体を飲み込まれ ただ貴方と生きたくて 苦しくてもまだ歌う 掠れてく歌声も もう泡沫に消えるけど 悲しいけど ありがとう ありがとう さよなら