ねえ心の中 誰かがいて 四六時中 何か言葉を吐いてる いつからだったっけ 詳しく話せないけど 本当のこと言えないの ぐっすり眠りたいの 意識を流し込んで しまいたいの ある日 白馬じゃなくて 夜行バスに乗った 髭面の王子が 僕を乗せて旅をした 夢か現実か 曖昧な感覚だ そいつで 痛みは ひいていったんだ そうして僕はまた あっさりとした 朝焼けを眺め 言葉が 消えてゆくのを見た ぐっすりと眠れた ねえ仮面つけた同士で のっぺらぼう同士で 四六時中 君は話していた 見たことない 世界のこととか 笑えることとか どこまでも 旅をしていたい 自分ってやつを 確かめ合いたい そうして僕はまた あさりの汁を流し込んで そうして食べたもの 全部吐き出した 独り言聞こえる こうやってこうやって よく眠るため 言葉を吐いて 来たんだね ああでももう駄目だ 気持ちが良くないんだ 触れたい離れたい 分からないんだ 怖いんだよ そうして僕はまた あっさりとした さよならを告げて 背を向け歩く それだけなんだ そうして僕はまた 微かな温もりを食べて 食べられて ゆっくりと息をした 息が出来た そんな気がしていた