桜が散ってしまったあの日 街は眩しすぎて次第に日陰を 蝕んでいく 気づけばいなくなったあの子も あの人もみんなみんな 忘れてしまったな 風が窓を吹き抜けるように ひとり立ちすくむ僕の体を 音を立てすり抜けてく それならもういっそこのまま 消えてしまえばいいと思っていた 君に出会うまでは 思い出してしまうな 思い出してしまうな全部 手を伸ばして君を探すために 歩き出す 君と花火を見たあの日 宝石のように光るその目の 意味はまだわからなくて 君がいなくなったあの日に やっと気づくなんてさ 遅すぎるよなぁ どうでもよかったこの世界を 愛してしまった にっちもさっちもいかない僕を 愛してくれたから それなのに 知らなかったんだ 痛みに気づけなかったんだ 何も変わっちゃいなかった はじめから 君がいなくなったあの日 僕はもう一度空を見上げたんだ 君が残した温もりが 体中に広がって溢れ出していく 溢れ出していく 思い出してしまうな 思い出してしまうな どうか どこにいても幸せでありますように 思い出してしまうな 忘れたくもないな あの日の愛をギュッと胸に抱いて 歩き出す
