僕らの望んだ多くも よく眺めてみれば ただの紙切れか 夕陽がまるで果物のように 車窓を染めていくけど 君にはきっと届かない歌を 僕はどうして歌っているのだろう 手を伸ばすけど インクの海に潰されそうだよ ストーリーテラーになりたいんだ 扉は重く 陽は落ちかけてる ストーリーテラーになりたいのに 立ち止まり やっと気づいた でも待ちくたびれてしまった ト書きの中に押し込めたけれど どうだい 強く 言ってしまおうか 手を離すなよ インクは指を汚し続けてく ストーリーテラーになりたいんだ 扉の奥に誰かいないかと ストーリーテラーになりたいのに ああ 今にも夜が来そうだ