駅前の雑踏はまるで川のよう 時間も人も流されるままに どうしようもないよって こなしているのは やりたいことも流されるからだ 明日こそはって決めたはずの 明日がまた遠くなる 息を切らして走りたい 掴むために藻掻きたい 誰もいない人混みで 生きていると叫びたい 期待と不安をリュックに詰めて 力強く踏み出した街は 流れるほどに忙しくて 流されるほどに苦しい 怒らないのは優しいからじゃない 使い古した気を使うからで 謝った分だけ優しくはなれない そこに気持ちが不在だからだ 昨日まではって捨てたはずの 昨日がまた今日になる 声を涸らして伝えたい 示すために抗いたい 誰もいない人混みで ここにいると叫びたい 未来と過去をリュックに詰めて 疑いなく踏み出した街は 流れるほどに嘘つきで 流されるほどに虚しい このまま遠くへ流されたい でも到底海には出られない 立ち止まることを許さない 流れ続ける人の中 迷いながら ぶつかりながら たまに舌打ちをされながら やりきれない痛みを抱いて 変われない日々を許してく 息を切らして走りたい 掴むために藻掻きたい 誰もいない人混みで 生きていると叫びたい 期待と不安をリュックに詰めて 力強く踏み出した街は 流れるほどに忙しくて 流されるほどに苦しくて 望んだはずの明るい未来 選んだはずの夢見る舞台 川の流れは冷たくて 流されるほどに苦しい