夕暮れに僕は 君を思い出していたのさ 下手だなって笑った 口笛のような 横風が吹いた 縁日に纏う 花模様に息を飲む ベタだなって笑うかい 口笛を吹いて おどけてみた 次の角を曲がれば 懐かしくて恥ずかしくなるよ ガラクタじみたシナリオ だけどこれまで 僕をここまで 歩かせたのだ ああ泳いで逃げる 思い出そっと掬い上げる 「持って帰る?」と僕は問われる 少し迷っていた 祭りの後 夕暮れに誰か 思い出す人がいること 青春とは何か? その答えの一つは これで良いんだと思う 季節の角を曲がれば 少しずつ忘れていくのかな ガラクタじみた答えは だけど愛しく 君と等しく 泣けてくるのだ ああもしも会えたら 相応しい顔じゃないと困る おどけたままで口を尖らす 祭の面が顔になる ああ 風に合わせて 口笛を吹いた 祭りの後