春先の虫の多い川辺のベンチに 座って小一時間話した身の上話 何度も「デートみたいだね」 馬鹿な駆け引き、 答え待ってる愚か者 普段写真なんて 撮らないのにどうして? ふいに構えたスマホの先には 見たこともないほどのはしゃぐ 笑顔がいて ずっと会いたかった、 きっと好きだったんだ怖かった 戻れなくなりそうで 目を見て 話すあなたに 信じられなかったのはあなたの 愛じゃなくて 僕が愛していいのか やっと会えたのに、 もうバレているのに欲しがった 確かな愛を 何にも考えずに、 もう言っちゃえばよかったなって ありのままに、心のままに 僕は確かに好きだったんだ。 「ずっと欲しかったんだ」って 嬉しそうなcoachの腕時計 「もう捨てなよ」ってゴミ箱を 探してその場で捨てた元 カノからのキーケース 名残惜しく帰る時間を ギリギリまでサイゼリヤ あなたに好きだって 伝えるまでの 猶予(じかん)だったんだ。 ずっと終わらないでと、 時よ止まってくれよと、 気付いていた 始まりながら恋が 終わってしまうこと あなたがいなくなるんじゃないかっ て 僕が後悔することも全部 ずっと愛してる、 ずっと変わらずに、あなたを もう迷わないから 今目の前に現れてくれることをただ 願ってる 僕は確かに好きだったんだ。 あと数ミリ、ずれていなければ 向かいのホームに走って 抱きしめてた 愛はここにしかいないのに ずっと好きだった、 よぎない夜なんてなかった、 気付いていた あの時からこれが恋だってこと あなたからの連絡が来るなんて 信じられなかった 許されないことだって ずっと愛してる、ずっと愛してる、 だから もし会ってしまったら 止まらなくなるから、 きっと困らせてしまうから あなたの好きをください。