「兄さん、 ちょっとこっちきてよ。」 切れ目の少女が笑う 「マッチはいかが?」 「いらないよ」 顔は哀れんで、背中で笑う 「兄さん、ちょっとまってよ。」 切れ目の少女が嘆く 「ごめんね。 お兄さん急いでるんだ。」 目も手も合わない「…うそつき。」 心が消えてしまいそうになる時代。 少女はその姿でまた覚え学ぶ。 「どうして?」疑問視。 何度繰り返しただろう? 手のなる方へさぁおいで 光射す下がる 戸惑うbright 手のなる方へさぁおいで Ah今、この指とまれ。 欲しがる君の目 ドロップス ブリキ缶がはしゃぎだす 「兄ちゃん、いいのー?」 「いいよ。」『ごほうび』嬉しい Wordにハートが笑う。 心が溢れて手を差し伸べる時代。 少女の小さな儚き過去の記憶たち。 マッチを擦り灯す 光に彼女の影が消える。 手のなる方へさぁおいで 闇射す指さす決めますdarkness 手のなる方へさぁおいで Ah誰?この指とまる? 少女たちの決め事。 矛盾の否定事。 つまり「いらないよ。」が 合言葉 寝言。 手のなる方へさぁおいで 闇射す指さす決めますdarkness 手のなる方へさぁおいで 光射す下がる戸惑うbright 手のなる方へさぁおいで Ah誰?この指とまる? 手のなる方へさぁおいで Ah今、この指とまれ。 「兄さん、 ちょっとこっちきてよ。」 満面の笑顔の男が依る。 「マッチはいかが?」 「いらないよ。」 切れ目の娼婦が笑う。