8時ののぞみにわざと遅らせた 次まで逢えないひとなら 突然ひとりの 時間(とき)に投げ出されて 手招きする夜が怖かった 春に蜩(ひぐらし)が 鳴けばおかしいね 冬に狂い咲く 向日葵もみじめなだけね いつも陽気さが売りのわたしなの 少しお酒を入れてバスに乗る < ♪♪♪ > 離れていてこそ愛は育つとか 誰もがた易く言うけど 日暮れが迫ると胸を乱しに来る 涙虫に勝てるひとはない 思い出せないの ひとり生きた日を 店をはしごして 友達とはしゃげた頃を どんな淋しさもきっとましだった ひとをこんなに好きになるまでは 春に蜩が鳴けばおかしいね 冬に狂い咲く 向日葵もみじめなだけね だけどあのひとも 肩で哭(な)いていた わたし幸せだからバスに乗る