「清く正しく 振る舞いましょう」 それは 信頼を得るために 社会秩序のために 貴方に必要なもの 清潔且つ適切なる正装 丁寧な言葉遣い “謙譲を美徳”を第一に そうやって染み込んだ 美しき規律の様 三つ指をついて 貴方を迎え入れたい 美しい身のこなしで 上品な大人になりなさいな 湧き上がる欲望も なだれ込む慢心も 実にはしたないわ! 粛々と生きる為に 教育されている私達は 少しばかり希望を持って 耐え抜く様に振る舞いましょう ねぇ? 「マニフェストと 違ってるじゃない」 「醜く奪い合ってるじゃない」 「簡単に捨てちゃったりさ」 「実は不倫もしてんじゃない?」 “内密に”なんてさ “ここだけの話”って 体(てい)で急いて ついつい滑って 周知の事実になってたんだ ねぇ ねぇ? 教育上 不適切な 大人に伺います 最大の疑問点を 何故誤魔化すのですか どうしても 分からないの 裏切るし 嘘も付いたりする 世間体があるからって 建前があるからって いつもそう言って ニヤニヤといやらしくも 口元ぬるり落ちる唾液が 欲望に触れやがって 本心が滲み出て 実にはしたないわ! 何の為? 誰の為に? 汚れてゆくものなのかしらね? 利益 忖度 消えた礼節 「良い子は真似をしないでね」って 理想 垂れる 貴方がたへ 「清く正しく振る舞いましょう」