いつか上ったクソ田舎の山道を、 今日は反対からするりと下って行く 普通に生きていれば入り込む筈も無 い路地で迷った事 左手に見た森の入り口を、 向かう右手に見た 過ぎ行く旅よ。 少しすれば全部忘れるけど 風が似た香りを運べば、 何かを感じる時もあるでしょう 移り行く日々よ。 何もかも滅びゆく訳じゃないけれど 色褪せた同じ通りを歩く頃、 僕らはきっと同じではないでしょう いつか上ったクソ田舎の山道を、 今日は反対からするりと下って行く きれいでもない様な思い出が乾いた 冬の空気に反射して あの頃にはなかったソーラーパネル の群れに打ち壊された 今は亡き君よ。 その声を未だ忘れぬけど 風が似た香りを運べば、 何かを感じる時もあるでしょう 移り行く日々よ。 何もかも滅びゆく訳じゃないけれど 色褪せた同じ通りを歩く頃、 僕らはきっと同じではないでしょう