膝を抱えて 遠くでないてる 忘れたい過去が ひどく綺麗にみえた 全部消えてしまえ 取り戻せないなら 惨めに もがきたくない 真っ黒な羽を言い訳にして 煩わしいからと切り捨ててきた どこにいたって諦めた顔で 期待して別れるくせに 素足になって 歩きだしてみた 陽に焼けた砂が 水際に誘うけど 早く消えてしまえ やり直せないなら このまま 終わりたくない 飛び立つ場所ばかりに拘って いつしか夢の中でも嫌われた 独りよがりの淡い幻想は 空の巣によく似ている 抱き締めたってすり抜けていく ここは寂しい通り道だよ 刻んだ時が止まったままの 針を動かしている 現在 真っ黒な羽を言い訳にして 煩わしいからと切り捨ててきた どこにいたって捉われるのなら 最初からあったこの姿のまま 生まれ変わってみたい