目が覚めた瞬間 私がいない 篝火を灯せど 危うさに揺れている 眠った意志を 喉元に問う 過去も存在も 浮かばずに 明日は選べない 産まれた時は 同じ心のはずなのに 何時から他人は 痛みを知って 鏡のように映したの ただひとつの苦しみが ありふれてる幸せが 命を宿す証明ならば 私にはそれがない 透明な言葉だけが 反響する切なさは 終わりを求め 彷徨っている 孤独な空の広さと かさなる ひとりの物語 ふたりで紡いでも 見つけだせなくて 四六時中もどかしい 五感を使い 昔の歌を歌えば 名無しだった感情に 色が付く気がした 消えてく時は 違う心のはずだけど どうして他人は 忘れられない想いを 未来に馳せるだろう かけがえのない時間が やるせない夢の跡が 命を語る証明ならば 私にはそれがない 透明な身体だけを 与えられた虚しさは 答えを求め 彷徨っている 孤独な月の白さと かさなる 遠くで泣いてる (誰かの声がする) 痛みを避けずに (叫べる美しさ) 乾き切った大地も 巡った水流の後を 抱いてる ただひとつの苦しみが ありふれてる幸せが 命をつくる源ならば あなたにはそれがない 困ったように生きるのが 人間の形というなら 私をなくし彷徨っている 孤独な世界の果てに立ち 手繰り寄せたその先を知りたい