僕らは変わらないから 別の何かに変わりを 求めているんだろう 二人ではしゃいで笑った日々も 段々くすんで見えるのかな 「ねぇ黙って先に行かないで」 君が言うから また振り向いてしまうんだ 暖かなあの昼を思い出して 手を離して手を繋いで 買い出しに歩く道でさえいつも 笑っていた 君と「少しづつ食べよう」って 買った バニラアイスが今も 片隅に残ったままだ 気付けば抱えていた 些細な ズレに向き合いきれずに憂いて もういっそ濁った気持ちと全部 腐り落ちてしまえばいいのにな 空っぽの夜に揺らいだ 僕の横で 眠ってる君の表情が 微睡の中にさえ映り込んで 手を繋いで手を離して 何気なく過ぎる日常を 願って避けたはずなのに 笑った君が口ずさんだ変な フレーズも 何故か未だに覚えている 遠く過ぎたあの部屋で 君と過ごして それまでの人生は序章だったって 思えるほど ずっと一緒に居たかった 美徳でも呪いなんかでもなく だけどもう全てきっと 溶け落ちてしまったんだね 手を離して手を繋いで 手を離してどこか遠くへ 買い出しに歩く道でさえいつも 笑っていた 君と「少しづつ食べよう」って 買った バニラアイスが今も 片隅に残ったままだ