いつか見た朝焼け それはひとときの夢 遠く澄み 輝く まるでカゲロウの羽 迷いながら 愛してた 形の無い日々よ さよなら 愛は 木立を渡りゆく 風のように 優しく いつか また会う日まで ふたりを そっと 包むだろう 「いつまでも元気で」 そう伝えようとして 胸の奥つかえた あるのは愛しさだけ 震えながら くちづけた 暗い夜は遠く 過ぎて ふたり それぞれの道 静かに 歩き始めた せめて 振り向かないで 無邪気なままの 君でいて まどろみの中で ふと 淋しそうな 淡い瞳 抱き寄せたなら きっと 消えてしまうから 愛は 木立を渡りゆく 風のように 優しく やがて 僕らの思い出を そっと 揺らしはじめる 小さな木漏れ日の中 ふるえる羽を揺らして あの日 微笑み合った ふたりを そっと導く 愛は 木立を渡りゆく 風のように 優しく いつか また会う日まで ふたりを そっと 包むだろう