路地裏で見つけたバー あなたを誘うための口実 としがいもなく高めのヒールはいて 何してるのよ ひさしぶりに会ったあなたは 黒髪になって眼鏡かえて おそろいだったピアスはもう 外してしまったのね いや いや いや 私を見つめるそのひとみ ねえ ねえ ねえ 私なんか見てないんでしょ あなたの幸せを願おうって 決めたのに どうしてこの夜に甘えたくなるの グラスからあふれそうな 想いにふたをして 小さくつぶやいた こんな男はごめんだわ 待ち受けにうつった彼女を 運命だとか語るあなたに 毒でも飲ませてずっとここに 引きとめようかなんてね きっと きっと きっと ほどけてしまった赤い糸 まって まって まって このカサブランカなくなるまでは あなたの行く先を見守ろうって 決めたのに どうしてこの夜におぼれたくなるの 心からあふれそうな カサブランカ飲みほして 無理して閉じ込めた こんな男はごめんだわ