「さよなら」ってだけ 言わなかったんだ。 君は手を振って消える。 「さよなら」ってだけしか 言えなかった。 僕は俯いて震える。 悪くはない日々が過ぎて、 思えばあれは星空だった。 明るいはずの夜は暗くて、 月の明かりじゃ足りないと君を 思う。 「また明日」って別れた日々に、 僕は僕の影を踏む。 「また明日」ってだけが 言えなかった。 僕はブラックコーヒーを買った。 悪くはないと思ってだんだ。 確かにあれは満点の星だ。 明るいはずの朝は暗くて、 太陽はいつのまにか 月になる。 悪くはない日々が流れて。 何十億年前の光を浴びて。 明るいはずの夜空は暗くて。 僕らには必ず 始まりがあった。 最悪な夜を終えて 最高の夢を見よう 最愛の君に隣で 最悪な夜を終えて 最高の星を見よう 最愛の君の隣で 星を数えよう