振り子時計は告げる 『今日モ働ケ』 日が当たらないこの場所に朝は 来ない 砂が崩れた地上から 逃げ込んだこの地下街 湿った空気を 吸って吐いて吸って吐いて吸って 吐いて 遠くへ走って 鐘の音が止むまでは 太陽の下で いつか君に会うまで それぞれの物語を刻む 誰かはキスをしていた 誰かは映画を見ていた そんな日々に別れも言えないまま じわじわと迫ってくる 奴らが追いかけてくる 知らないうちに 壊されてしまったようだ 振り子時計は告げる 『錆びた歯車は取り替えよ』 振り子時計は告げる 『逃げたものには罰を与えよ』 雑踏に次ぐ雑踏 針のむしろになった人々の 阿鼻叫喚に罵詈雑言 聞き届けよ我らの願いを 僕らは決して歯車なんかじゃない 痛みを抱いても決して目は瞑らない 遠くへ走って 鼓動の鐘を鳴らせ 太陽は昇る 焼き付けるほど熱く それぞれの秒針で刻め