水平線を跨いだ先に潜む大地はただ 青くて 言霊ひとつ響かぬまま0と1を 行ったり来たりで 明日も過去には戻れずに立ち 尽くすのだろう たとえこのまま 海原に囚われたとしても 此岸から彼岸へと流れ 着くその日まで 仄暗い大空を白に染めよう この命この想いいつか還る時には 憧れた安らぎをこの胸に抱いて 行こう ガラスの壁の向こう側で光る 景色はただ脆くて 霞んで消える運命の中赤と黒が融け 交じり合う 君の瞳が映すのはコロイドの雨粒 それは誰かの錆び付いた 魂魄に似ていた 彼方から此方までまた廻り 発つのなら あの時の思い出も赤に戻そう 根の国を照らす日がいずれ蘇るなら 夢に見た約束をこの目に刻んで 行こう 此岸から彼岸へと流れ 着くその日まで 仄暗い大空を白に染めよう この命この想いいつか還る時には 憧れた安らぎをこの胸に抱いて 行こう