目の前の砂時計を裏返せば 時はすぐに流れてゆく タバコをひとつもみ消せば 夜がまた少しだけ短くなった 一日の終わりが楽しかったり とても悲しかったりしたのは みんな君がいたからなのさ 時は流れてゆく 何もかもを忘れたくてこの街 離れる僕を誰が笑う 三月もすればもう誰も 僕のことなど 聞いたりはしないだろう どんなに遠くへ離れても 季節の風が追いかけてくる どこかで僕が立ち止まらないように 時は流れてゆく 朝が夜にくれたその後で また夜が朝に明けてゆくように 別れることが終わりならば 別れることが始まりだと 言えないだろうか 僕にとっては突然だったけど 君にはわかっていたのかもしれない 壊すためにつくる積木のように 時は流れてゆく