空を突き刺した雪山を見上げる 雷とどろき黒い雲刺す北風 暖かな手のひら握ったそばには 仲間たちの顔ゆるぎなく踏み出す足 ただ眼を閉じて思う この山の上には どんな景色があるんだろう スノーマン スノーマン スノーマン 冷えてく身体は雪が積もり始め 暖かなはずの掌が氷のように 触れた仲間は冷たさに驚き 怪訝な顔して少しずつ離れていく 知らぬ間に身を守るためすべて雪に 埋もれて 何が起きたかわからない スノーマン スノーマン スノーマン 心まで冷えて動けない夜に 初めて自分の変わりように気づき泣 いた それでも仲間は凍てつく手を引いた 優しさが痛くて苦しくて暖かくて 登り切った山から見えた景色は もっと大きな山でした 嗚呼 身体の雪は溶けない もう元には戻れない さよならと呟き歩き出す スノーマン スノーマン スノーマン